KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

教育心理学会1日目@名古屋

名古屋国際会議場での教育心理学会1日目。

会場は快適だ。空調がほどよく効いている。ポスター会場も広々としている。

午前中は質問書方式を使った授業について、ポスター発表をする。けっこうたくさんの人からコメントをもらい、元気になる。最近の私は、学会に出るたびに何かエネルギーをもらっている感じだ。

複数の人にいわれたことは、この研究が論文になっているかどうかということ。まだ、論文にはなっていない。実験研究ではないので、なかなか伝統的な論文の形に仕上げることが難しい。しかし、こういう研究を論文の形にして、同じ問題意識でやっている仲間に知らせないことには、研究や実践が進展しないのも事実だ。なんとかしよう。とこころに誓う。

午後は説明に関する自主シンポジウムに参加。

インシュリン注射を自分で打つためのビデオマニュアルの分析が面白かった。ビデオを分節化する(通常の説明、警告、質問、などといった内容の区別)ための、さまざまな手法が駆使されていることがよくわかる。本でいえば、本文やコラム、脚注といった部品はそのレイアウトや装飾でわかるわけだが、これをビデオではどうやっているかということ。これは、放送教育番組の製作にも生かせるのではないか。

説明を行うメディアには、印刷物やWebによるもの、ビデオによる説明、対話による説明などがある。これらは、コントロール権がどこにあるか、また、インタラクティブかそうでないかという二次元で分類できるような気がする。印刷物とWebはコントロール権は完全にユーザにある。しかし、ビデオや一対多による口頭説明では、コントロール権はユーザにはない。一対一の対話の場合は、コントロール権は半々である。インタラクティビティについては、対話で最大、流しっぱなしのビデオではゼロ、印刷物とWebでは小(小テストとそれについてのフィードバックなどをいれると大きくなる)。

この二次元のマトリクスによって、その最適なデザインが変わってくるような気がする。

夜は、私も一章を書いたシリーズ本の出版記念による、飲み会。

有名な先生も来ていて、楽しかった。料理もおいしかった(通風発作がでませんように…)。本を出して、こういう飲み会が開けるというのははすてきだな。単なる飲み会とは違った特別の楽しさがあるような気がする。

明日は大会2日目。