KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

大学セミナーハウスでの大学教員研修

八王子にある大学セミナーハウスに来ている。森の中に建物が点在する感じのいいところだ。

ここで一泊二日の「第22回大学教員研修プログラム」に参加している。5人の提題者のうちの一人として、富山大学で実施されている「言語表現科目」について話すためだ。

国公私立の大学教員が60-70人参加している。大学から派遣される場合も、また自発的に来る場合もあるのだろうが、参加者はみんな熱心だ。懇親会でも、次々と言語表現科目についてのことで話しかけられるほどで、一種の熱気を感じる。この催しはボランティアの大学教員によって運営されていると聞いた。その運営陣の熱気の高さが全体の雰囲気を良くしている。

分科会においても、次々と自分の授業運営のことについて話され、議論が進められていく。もちろんそのためにここに集まっているわけだ。しかし、それを目の当たりにすると、「いよいよ、こういう時代になったのだ」という感じがわいてくる。自分の授業について、試行錯誤し、あるときはがっかりし、またあるときは希望を持って、さまざまな試みをしていく。時々は、いったい大学教育とは何なのかという根本的な疑問を持って、それでも進んでいく。

ここに集まった大学教員が、また自分の職場に戻って、それを同僚たちに伝えていく。そうして、様々な試みが広がっていき、良いものは残り、ただ惰性で続けられてきたことはいつかなくなる。

大学は再編統合という外枠だけではなくて、その内容、つまり授業システムも劇的に変わるだろう。次の5年間で。そう予言できる。