KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

慶応大学の授業証明書

研修の2日目。

昨晩に引き続き、分科会が開かれる。

板書をどうするか。教科書を使うか、使わないか、どう使うか。外国語教育(特に英語教育)と言語表現教育とをどう結びつけるか。学生の動機づけをどう高めるか。よく勉強する学生とそうではない学生といった二極化の進んだ学生をどのように指導していけばいいか。こういった問題が提起されて、情報交換が進んでいく。もちろん、これらの問題は、どれひとつとってもすぐに結論の出るようなものではない。また、それぞれの大学や教える科目といった条件によっても左右される。しかし、それでも、お互いの体験や意見を交換し合うことによって、それぞれの解決への道のりが見えていくような気がする。実際私も、話を聞いているだけでいくつかのヒントをもらった。

お昼に全体のまとめの会合が開かれて、終了した。

今回からの試みだそうだが、研修を終えた人には「修了証」が出された。私ももらいたかったのだが、講師には出ないといわれた。ぐす。

慶応大学では、教員に対して、授業をしたという証明書を発行することにしたそうだ。その証明書には、科目名や履修した学生の人数、そして、授業評価のデータが書き込まれている。この証明書を請求してくるのは、非常勤の先生に多い。というのは、彼らは、どこかの大学に就職を求めるときに、慶応大学の「授業証明書」を教育業績のひとつの証拠として出すのだそうだ。こうしたことが、慶応大学だけではなく、全国の大学でふつうに行われるようになれば、教育業績をきちんの評価して人材を採用するというシステムができあがっていくことだろう。