KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

2本の原稿を並行して書く

子供を幼稚園に送っていったら、先生に「まだ大学の方はお休みですか?」と聞かれた。「いや、もう始まってます」と私。

きっと、大学の先生というのは「社長出勤」なんだと思われたことだろうな。私にしてみれば、これでも前より早く、しかも規則正しくなったのだ。ちなみに、私の仕事終了時刻はだいたい午後7時。これより遅くなると、家族一緒に夕食がとれない。(それにおなかもすく)

3月から書いてきた原稿を仕上げた。2本を並行して書いてきたのだが、1本が終わると、ほどなくして2本目も終わった。

2本の原稿を並行して書くのは利点がある。それは、ひとつが煮詰まって筆が進まなくなったときに、もうひとつの原稿に切り替えることができることだ。そうしているうちに、煮詰まっていた方もリフレッシュして再開することができる。もし煮詰まったままだったら、もうしばらく別の原稿を進める。そのうちになんとか突破口が見つかる。

2本並行して書いていると、つい締切の遅いほうが進みがちになる。これは不思議なことだが、どうも人間は締切が近づきつつある仕事を避けようとする傾向があるらしい。「逃避」と呼んだりする。それで、締切の遅いほうの原稿ばかりが進んでしまうと、「おっとこれはいけない」と気付いて、締切の早いほうの原稿に切り替えようとする。

プレマックの法則を使って、締切の早い原稿を進めたら、締切の遅い原稿を書くことができる、と自分でルールを作るといい。あるいは、締切の遅い原稿を書いたときには、締切の早い原稿にも手を着けることというルールでも同じだ。そうするといずれにしても、どちらかの原稿が進むことになり、最終的にはうれしい結果となる。その結果、またこの方略(ルール)を使って仕事をしようということになり、ますます生産的になる(といいね)。