KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ピンチの時の人選こそが本当の

山西先生が富山大学教育学部長になられたので、それのお祝い会に参加する。ちょうど富山に戻っているということもあり、卒業生のなつかしい顔も見られるかなと期待して。

学部長の就任祝いの会を開くこと、それもゼミ生たちが中心になって企画するというのは、あまり聞いたことがないが、一般的なのだろうか。それとも良いゼミ生たちだなあと感心するべきか。そういえば、私の指導教授が還暦になられた時に卒業生・ゼミ生でパーティをやったことを思い出した。

はたして会場に、なつかしい顔はたくさんいた。名前は再生できないが、再認はできるし、顔は覚えているので、それでいいじゃないか。そんなに責めるなよ。わたしゃ、名前を覚えるのが苦手なんだよ。名前を覚えることじゃなくてさ、互いの存在をただ喜び合える関係になろうよ。それだけでいいじゃないか?

ともあれ、国立大学が法人化する直前のこの時期に学部長を引き受けるということは、ほとんどババをひくということに等しいと思う。そういうときには確実に、その仕事を任せられる人だけに出番が回ってくる。組織がピンチの時の人選こそが、本当に真剣な人選である。ピンチでないときは、まあ適当に人選しても大丈夫だから。

それでもなおそれを引き受けるか拒否するかという選択は、自身の手にあるわけだが、そういう人はそれを引き受けるのだ。その行為自体が彼の特質を表している。