KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

割と暇なんでいろいろと勉強したい

研究室の卒業生で、現在関東で働いているUさんが、研究室に遊びに来る。彼女は学部を卒業して会社に入り、その会社を辞めてマスターにはいり、今はまた別の会社で働いている。わが研究室が輩出したわずか数名のマスター生のひとりである。

さては、「子供ができた」か「もう(また)会社辞めます」かのどちらかに違いない、と期待して会う。いや、もしかしたら、「先生、彼とどうしてもうまくいかないのです。タロットで占ってください」かもしれないな。

しかし、妄想もいいかげんにしなくてはならない。なんのことはない、好きな歌手が富山でコンサートをやるので来たのだという。「有給取って来ました」って。ははは。

彼女の仕事のことや、混沌としている大学の先行きなど話す。

「今は、割と暇なんでいろいろと勉強したいんです」と彼女。なるほど、一度研究のやり方を身につけてしまった人は、生涯そうなるんだ。すごい催眠効果だな。

「でも、大学院はお金がかかるのでだめです」
「ふむふむ、タダで勉強しようってわけね」
「先生が近くにいれば、モグリ込もうと思うんだけど」
「そんなに都合良くいくか!」