KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ケースメソッドという授業方法

大学教育学会の予稿集は、玉石混淆といっては悪いが、多岐のテーマに渡っていた。その中でも、興味を引かれたのが、ケースメソッドという授業方法だ。これは理論中心授業へのアンチテーゼとして位置づけられる。

これまで大学の授業の形態として、理論中心レクチャー、実習(実験、調査、レポート)、卒論ゼミというように分けてきたが、実習とゼミの間にケースメソッドを入れるといいかもしれない。あるいは、特定のケースが卒論のテーマになることだってある。

ケースメソッドの特徴は、現実に起こっている(起こった)問題を、資料をもとにして課題解決あるいは意志決定するということだ。それを、個人内の議論、グループ内の議論、クラス内の議論というように拡張していく。課題解決指向であれば、IDにぴったりではないか。たとえば、学級崩壊をどうするかとか、大教室の私語をどうするかとか。

その後、インターネットで調べてみたら、ハーバード・ビジネススクールが元祖であるとのこと。慶応ビジネススクールでは、そのケース材料を教材として売り出している。さすが。