- 作者: 京都大学高等教育研究開発推進センター
- 出版社/メーカー: 培風館
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
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循環的な授業評価の代表的なものは、米国の多くの大学で行われている、一分間テスト(minute paper)である。これは、各回の授業の最後に、「今日の授業のポイントは何か?」「今日の授業で解らなかったことはどこか?」という、たった2つの簡単な質問に回答してもらうものである。
授業者と学生との相互作用を実現するコミュニケーション・ツールは、何でも帳の他にもいくつかある。たとえば、何でも帳作成の参考となった「大福帳」や、「この授業でわかったこと」「授業を終えて疑問に思ったこと、先生に確かめたいこと」「授業を終えて考えてみたい、調べてみたいと思っていること」といった問いへの自由記述からなる「授業リフレクションシート」。ほかに「質問書方式」といって、授業を受けて質問書を作成し、授業者がそれに回答して評価をおこなうというものや、授業評価アンケートから得た学生の疑問や意見に対して「授業通信」を発行してフィードバックをおこない、それによって授業者と学生との相互行為をはかるものもある。
導入教育の目標と内容
- 学習スキルの習得
- 論文の書き方
- 文献検索
- 調査実験方法
- 文章表現
- ノートの取り方
- ディスカッション
- プレゼンテーション
- 情報処理
- 通信
- 補習教育
- 学業への動機づけ
具体的というよりは、大学教育学という領域の学問的枠組みを作ろうという試み。