KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「大福帳」は広がりつつある

三重大学で開かれた教育工学会研究会に参加してきました。

三重大学といえば、学生・教員間の授業コミュニケーションカード「大福帳」の発案者である織田揮準先生がおられたところ(現在は退官されて、皇學館大学に移られています)。となれば、大福帳の実践研究を発表しないではいられません。ということで発表してきました。

三重大学では、「大学教育カフェ」という名前のFD活動をしています。昼休みの時間を使って、月一回のペースで、授業のノウハウを共有しようという運動です(朝日新聞2006.7.22)。FDというと、どうしても参加者が限定されてしまいますし、形式的なもので終わってしまうことも多いように思いますが、わざと「カフェ」と名づけることで、気がるな情報交換をしようという姿勢はまねしたいところです。

研究会には、織田先生も参加され、大福帳の最近の研究論文をいただきました。それによると、大福帳あるいはシャトルカードという名前で、授業時に利用している大学はだんだんと増えているとのことです。そういう名前でなくても、学生・教員間のコミュニケーションをとるためのツールを使うことで、さまざまな面で授業が改善される(詳しくは下の発表原稿を参照)わけですから、今後、ますます広まっていくのではないでしょうか。