KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

大学教育学会@京都大学(1日目)

大学教育学会@京都大学に参加してきました。

1日目午前中のラウンドテーブルは、アカデミック・スキルというタイトルながら、実質的には社会人対象の実用文ワークショップの話をさせてもらいました。並行プログラムで、日本語表現のラウンドテーブルも走っていたので、人が集まるかどうか心配されましたが、どちらのラウンドテーブルにもかなりの人が来てくれました。

自分が話していて楽しかったのは、やはり話したいことを話せたからでしょう。そういえば、実用文ワークショップは、去年集中的に開催したのですが、その研究者的視点からのまとめをしていませんでした。これはどこかで発表しておかなくてはならないでしょう。そのことに気づかせてくれた、企画者の筒井洋一先生に感謝です。

また、発表のあとには、慶応の井下千以子先生や北大の山岸みどり先生から質問もいただきました。こういう方々とともに学会活動を進めていけたらいいなあと思います。

シンポジウム「大学教育学会の未来へ」

午後のシンポジウムは、若手研究者3人(それぞれFD、教育心理学、教育史の専門家)が主張を述べ、それを前会長(絹川先生)、現会長が受けて立つという趣向だった。だけど、若手が迫力不足だったかな。

藤田哲也さん(法政大学)は、心理学者的な立場から、実証や理論の大切さを主張したわけだけど、あれではかえって反感を買うだけではないかな。だってどうしたって「あなた達の研究は実証も理論もないよね」といっているようにしか聞こえないから。ここが「教育心理学会大学教育部門」だったらいいけど、そうじゃなくて「大学教育学会」という自立した学会なのだから、教育心理学の方法論を直輸入するのは相手をなめているととられる可能性があるんじゃないかな。