KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

河北隆子『教師力アップのためのコーチング入門』

著者は、学校の教員にもコーチングのスキルが必要と主張します。ここでのコーチングはアメリカ流のGROWモデルに従ったものですが、教師と子どもとの会話例を詳細にあげて具体的です。

GROWモデルというのは、

  • Goal=目標の明確化「いま一番達成したいことは何ですか?」
  • Reality+Resource=現実の把握と資源の発見「現在の状態はどうですか?」「目標達成のために使える資源はありますか?」
  • Option=選択肢の創造「解決するためのアイデアはありますか?」
  • Will=目標達成の意思・アクションプラン「まずどこから始めましょうか?」「優先順位は?」「いつ、どのようにやりますか?」

ということで、並行して読んでいる別の本(後ほど取り上げます)にも紹介されています。

コンパクトな本なので気軽に読め、子どもとの会話例が豊富に載っている点は参考になるのですが、それ以外のところが物足りなくもあります。それ以外のところというのは? 教えるスキルということになるのかな。そうすると、教える人とコーチとは別の人を立てた方が良いような気がしてきました。