KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「ワークショップの質的・量的評価」(教育心理学会1日目夕方)

小学生4-6年生33人が、3泊4日の短期集中型のワークショップで、ダンス・演劇・太鼓を習うものを研究対象とした。

ワークショップは、全体としてのシステムとしてみたときの特徴(非学校性、身体性、濃密性、開放性)と、ファシリテーター独特の指導方略(自発的行動の尊重、自分たちが自発的にやっているように感じる指導、誘導された自発性)とで見ていくのがいいということがわかった。あとは、参加者から見たときの特徴、つまるところ「逃げ道がないときにどのように参加没入していくか」という変容がポイントと思われた。

これは同時に、だからこそ研究が難しいということでもある。

目標が曖昧であること。プロセスを並行記述していくこと。エピソードを記述していくこと。アンカー効果(ワークショップの体験を時々思い出すこと)を見るために長期の追跡をすること。膨大なビデオデータをどうするか。これは修正GTAでやっていたようだ。

ワークショップのアンカー体験は確かにある。私自身も参加者として、ファシリテーターとして、両方の体験がフラッシュバックすることがある。