J.ウィルソン、L.M.ジャン『「考える力」はこうしてつける』

「考える力」はこうしてつける

メタティーチングとは、教師が自分の考えていることや教えていることを振り返ったり、理解したり、改善しようとしていることを言います。生徒たちに振り返りやめた認知のスキルの向上を促すのと同じように、教師もまた、振り返ったり、反応したり、改良したりするための時間が必要です。

確かに。自分も「授業ブログ」なるものをつけているが、心落ち着けて自分の授業を振り返って記録しておく時間を作ることは必須だと感じている。

この本は、メタ認知能力をつけさせ、自立した学習者を育てるための、実践的内容を含んでいる。対象は初等教育だが、応用できる。たとえば、学習日誌にさまざまなきっかけを与えて書いてもらうことは、振り返りのスキルを伸ばすだろう。

こうして考えると、大福帳に授業に関連することを何でも書いてもらうのは、振り返りをしていることにもなる。もう少しこうした側面に重心をおくなら、「なんでもいいから書いてください」というよりは、もう少しトピックや課題を限定した方がいいように思えてきた。