KogoLab Research & Review

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細川英雄『研究計画書デザイン』

研究計画書デザイン―大学院入試から修士論文完成まで

研究計画書デザイン―大学院入試から修士論文完成まで

早稲田大学大学院日本語教育研究科の細川英雄先生より献本いただきました。ありがとうございます。

この本は、まず大学院に入るために必要な研究計画書が書けるようになることをターゲットにしています。「大学院に入ろうとする人ならば、研究計画書は書けて当たり前なのでは?」と思う人もいるかもしれません。最近は、社会人や現場で働いている人が大学院を目指すケースが増えていますし、学部を持たない専門職大学院も続々と開設されていて、学部からストレートに大学院に来るというケースばかりではなくなっています。大学院に入ろうとすると、まず要求されるのが、どういう研究をしたいのかということを説明することです。そこで、はたと困ってしまうわけですね。

もちろんこの本は研究計画書の書き方だけを解説したものではありません。そうではなく、むしろ大学院にはいってからどのように研究を進めていくかということを、中心的な内容としています。興味・関心から問題意識をクリアにして、実践と理論を並行してすりあわせていくことにより、仮説を生み出していくというモデルを提示しています。