KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

バーバラ・ミント『考える技術・書く技術ワークブック』(上・下)

考える技術・書く技術 ワークブック〈上〉

考える技術・書く技術 ワークブック〈上〉

考える技術・書く技術 ワークブック〈下〉

考える技術・書く技術 ワークブック〈下〉

バーバラ・ミント『新版 考える技術・書く技術』(http://d.hatena.ne.jp/kogo/20050510/p1)のワークブック。上下2巻に分かれているが、厚い紙を使っていてページ数も多くないので、一巻にまとめてほしかったところ。営業上の理由かもしれない。

内容は、上述の本の演習問題集となっている。解答例もついているので、ピラミッド原則による文章を書くということが具体的にどういうことなのかを理解するのに役立つ。実際のところ、どう書くかというよりも、どう考えるかというところに力点がある。

ピラミッド原則とは、「あるメッセージはその下位メッセージを要約したもの。グループ内メッセージは同じ種類であり、論理的順序を持つ」ということ。論理的順序とはどういうことかが、この本の具体例で示されている。たとえば、演繹法帰納法、ケース(ケースの場合はMECE<ダブりなくモレなく>条件を満たすこと)、物理的構造、時間的プロセス、重要度による分類、などなど。

具体例は、ハーバード・ビジネス・レビューなどの割と固い文章が取り上げられており、論文を書くのに(特にそのイントロを書くのに)参考になる。