大学教育学会で発表してきました。これで3年連続発表です(去年の様子は→http://d.hatena.ne.jp/kogo/20050612/p1)。会場までは、新宿から小田急ロマンスカーで行ってみました。仕事でなければちょっと楽しい旅になりそうな雰囲気でした。
発表内容は、5月の教育工学会研究会(http://d.hatena.ne.jp/kogo/20060528/p1)でも取り上げた「文章表現」のeラーニングの話。発表したセッションが「eラーニング」のテーマでした。いよいよこの学会でもeラーニングというテーマでセッションを張るようになったというのがちょっと感動的でした(スライドを使わずに朗読で発表するスタイルが普通に残っている学会なのです)。しかし、私としては初年度教育のセッションで発表したかったのでした。しかし、もうあと数年で、eラーニングという授業形態が特別なものではなくなるでしょうから、eラーニングセッションも自然に解消されることでしょう。
口頭発表20分といういまや貴重な発表形態を保持している関係から、7つの並行プログラムが走ることになり、自分のセッション以外の面白そうな発表を聞くことができませんでしたので、要旨集を読んでピックアップしていました。
メンターの育成
これからはメンターの育成が重要になっていくだろうこと。アメリカの大学では、メンターはGraduate Student Instructor(院生講師)と呼ばれて、尊敬されていること。GSIは成績優秀な院生しかなることができず、有給で、自分の机を持ち、オフィスアワーもある。メンターを一過性のティーチング・アシスタントという位置づけでなく、教員の育成として考えるべきだろう。そのためにメンターのスキルの分析とプログラム化が必要。
Writing Across the Curriculum(WAC)
教科横断の作文能力とWriting in the Disciplines(WID)専門内の作文とがある。WIDはともかく、WACを日本の大学教育のなかにどうやって位置づけるか。具体的な形のイメージがつかめない。