実践 アクションラーニング入門―問題解決と組織学習がリーダーを育てる
- 作者: マイケル・J・マーコード,清宮普美代,堀本麻由子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2004/07/30
- メディア: 単行本
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もう一冊アクションラーニングの本。質問を先行させることで議論と問題解決を進めていこうという方法が徹底されている。
- 意見は質問に対する回答のみ
- メンバーの気持ちを守りから攻めの立場に転換する
- 雰囲気が変わる。意見を述べたい、判断したいという衝動が、傾聴する、省察するという態度へと変化する
- 問題が提示されると、解決策ではなく、問題そのものを明確にするための質問をする
アクションラーニングは、次の5つの成人教育学の理論を援用しているのだそうだ。なんかすごい折衷主義のような感もする。
- 行動:スキナー、トールマン
- 認知:ブルーナー、アージリス、ショーン、ピアジェ
- 人間中心主義:ロジャース、マズロー、ノールズ
- 社会的学習:デューイ、バンデューラ、レイブ、ウェンガー
- 構成主義:ワイク、ヴィゴツキー、イリッチ、フレイレ、メジロー
ケーススタディを用いた伝統的なリーダーシップ開発プログラムは、舵の取り方を見ているだけで、ボートの操縦法を学習しているようなものだとして、重要な問題を取り上げることをアクションラーニングの条件に挙げている。
- 問題の選定基準
- 重要度が高い
- ある程度の緊急性
- 自分たちが抱えている問題
- 能力の範囲内
- 少数のメンバーが問題に通じている
- 有意性がある
- 重要な学習の機会がある
- グループに権限が与えられている