KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

質問できるTips

今回のJSET大会では,ゼミ生に「必ず質問するように」とのタスクを出した.とはいえ,大勢の聴衆がいるところでの質問は,度胸がいる.だから「これは肝試しだよ」と言って,促した.

質問するためにはいくつか工夫がある.それを列挙しよう.

  • 会場の前の方に座る.うしろに座っている人たちの姿が目に入らないので,プレッシャーがなくなる.講演者との1対1で質問をする感じになれる.
  • 講演が終わって,司会が「質問はありませんか?」と言う前に手を挙げる.当然のように挙げる.誰かの次に質問しようとしてはいけない.それはプレッシャーが大きくなる.一番最初の質問なら,どんな質問でも歓迎される.講演者も喜ぶし,司会者も喜ぶ.質問内容は問題にならない.
  • 質問するつもりで講演を聴く.質問をメモしておく.そうすれば頭が真っ白になったときでも大丈夫.
  • 1回の質問はひとつ限りにする.「質問は3つあります」という人がいるが,講演者は覚えきれないし,1つ目を答えている間に,他の質問は忘れる(記憶の仕組みからして当然).1つ質問したら,終えて,他の人に時間を回すのは最低限のマナー.もし他の質問が出なければ,再び挙手して2つ目の質問をすればよい.
  • 「大変興味深いご発表,ありがとうございました」というような決まり文句は禁止.時間の無駄.興味深かったからこそ質問している.すぐに質問の中核に入る.そうすること自身が,感謝の気持ちを伝えることになる.
  • 質問と言いながら,自分の研究の話をすることは厳禁.聴衆はあなたの話ではなく講演者の話を聞きに来ている.このパターンがけっこう多いので,いつも興ざめする.自分の研究の話は自分の発表時間にしようよ!