内容を別にして,この「授業」を教育工学的に見ると,
- 聴衆に親近感があり,かつ切実な問題を取り上げる(最後に広島・長崎を出してきた)
- ソクラテス問答法を使って,当てられた参加者のポジションを明らかにする
- 立場の違う参加者を募って,対峙させ,ディベート形式にする
- その間,サンデル先生は,議論の整理・分類に徹する
- 問題の提示に対してどのような意見が出てくるかはほとんど分かっている
- サンデル先生が,発言者の名前とその意見を覚えているのには,感動(メモも取っていないように見えた)
- スライドも板書も使わないので,発せられる「コトバ」に,参加者全員が敏感になり,集中する
- それが全体の一体感を生む!
というわけで,一授業者としてすごいと思います. こんな授業をしてみたい.