KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

研究を始めたらレビュー論文を書く

2022年7月22日(金)  

研究テーマが決まったら、すぐに計画を立てて、データを取りたいと思うでしょう。 しかし、そこで立ち止まって研究のレビューをすることが結局は早道なのです。 「急がば回れ」ですね。  

レビューは、先行研究の羅列ではありません。 先行研究を読んで、研究の文脈をストーリー化することです。 そのパターンは3つあります。

 (1) 理論的文脈 「このテーマについては、研究者たちが◯◯という問題に取り組んできた。それは……という理論的背景があるからである」

 (2) 社会的文脈 「現代社会では◯◯ということが問題になっている。これについて明らかになっていることは……である」  さらに加えれば、臨床的文脈も設定できます。

 (3) 臨床的文脈 「私が従事している現場では◯◯ということが問題になっている。これに関連する理論は……である。しかし、依然として問題が残っている」

 これらの探索をして、レビュー論文を書いておけば、自分の研究の位置付けがビシッと決まります。 迷いがなくなります。 だから結果として早道になります。