KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

佐賀ワーケーション5日目:大隈重信の功績

2022年11月13日(日)

ワーケーション最終日は朝から雨です。ここまでとても良い天気で、11月とは思えないくらい暑かったです。

さて昨日は、午前中に大隈記念館にいきました。これは大隈重信の生家の場所に建てられたものです。駅から歩いていくと30分ほどで着きます。

ここでは、早稲田大学(東京専門学校)の創設者としての大隈重信よりも政治家として多くのことを成し遂げた大隈侯について学ぶことができます。まとめると次のような大きな業績があります。

  • 世界に日本を開くために、太陰暦から太陽暦に変更した。
  • 初めての南極探検隊を資金援助した。その上陸地点は「大隈湾」と名付けられた。
  • 新橋〜横浜間の初めての鉄道敷設に尽力した。当時は鉄道不要論が強かった中で、東京から京都までの鉄道を敷いて日本を発展させようとした。

面白いのは、当時支配的であった葉隠れ思想(「武士道」としてスティーブ・ジョブズも影響を受けた)ではなく、蘭学、英学を学んでいったことです。大隈侯は生涯海外に渡ったことはなかったのですけれども、その外交手腕と国際感覚はこうしたところからスタートしています。

そして「女性には髭がない」という名言を残しています。これは、男ばかりでは野蛮で暴力的になってしまう、ひげのない女性が活躍することが社会をバランスの取れたものにするという考え方です。ですので、教育を女性に開くことに尽力したのです。その一端が、日本女子大学の創設者の1人として力を尽くしたということです。

私が学生だったころ、日本女子大(ぽんじょと呼んでいた)と早稲田は地理的にも近く、合コンが頻繁に行われるような仲の良い関係でした。その背景にはこんな歴史があったのですね。