KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【和歌山1日目】和歌山城、県立近代美術館、原勝四郎

2023年11月1日(水)

ワーケーション兼熊野古道を歩く、ということで和歌山に来ている。

交通ルートは、成田空港からピーチで関西空港(往復11,550円)、関空駅からJRで和歌山駅まで約1時間だ(途中日根野で乗り換え)。

関空はピーチのホームで、ピーチの飛行機がたくさんとまっている第2ターミナルに地面に降ろされる。ここからけっこう歩き、第1ターミナル行きの連絡バスに乗ってJR駅まで着く。LCCは歩く部分が長いので要注意。健康には良い。

昼は蕎麦屋に入り、天ざるを食べた。ソバはへぎそばを思わせるツルツル系だったが、和歌山はそうなのか。

夕方まで時間があるので、和歌山駅→和歌山城→県立近代美術館のルートで歩く。和歌山駅からは片道30分弱。

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和歌山城はフォトジェニックなお城なのだそうだ。天守閣に入ることはせずに外観のみをめでた。忍者姿の若者が何人かいて、観光客にサービスをしていた。私も、お姉さん忍者に声をかけられて、写真を撮ってもらった。中国からの団体客がいた。韓国からも来ているようだ。京都ではオーバーツーリズムが問題になっているようだが、こういうところまで来てもらうのは地元には恩恵だろう。

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和歌山城からすぐのところにある県立近代美術館にいく。立派な建物だ。たまたま原勝四郎という和歌山ゆかりの画家の作品展をしていた。65歳以上は無料だったので誕生日を迎えてすぐに恩恵を受けた。

原勝四郎は和歌山生まれで、フランスに単身渡ったが、その3年間は第一次世界大戦の最中で苦労したとのこと。その後、和歌山の田辺・白浜に戻ったけれども自分の画風について悩んだようだ。しかし、そのあと、吹っ切れたように描き始める。それは「絵はひとはけで描く」を実践するような大胆なものだ。一人の画家の作品をこれだけ多く、初期から晩年まで見られるのはいい。その絵を見ているだけで、その人の人生を見ているようだ。

原勝四郎が住んだ田辺・白浜に行ってみたいと思うが、ここからだと片道3時間かかるので次の楽しみにするか。

もう1つ「トランスボーダー」という特別展をやっていて、日本からアメリカ、特に西海岸に移民した芸術家の作品を集めていた。彼らは絵を学びにアメリカに渡ったのだが、その途中で第二次世界大戦が始まり、日本人と日系人は収容所に閉じ込められてしまった。しかし、収容所の中でも芸術活動を続けていたわけで、その背景を思い描きながら、作品を見ると何か迫るものがある。

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和歌山市街はいい感じだ。ビルが林立しているわけでもなく、道路も広く、ゆったりとしている。緑が多く、山も見える。住むにはいいところかもだ。