2023年12月16日（土）
アドラーゼミ、Dゼミ、eゼミの３連ちゃん。アドラーゼミは、前半にライティングワークをやってから、複線経路等至点モデル(TEM)の説明と実習。
TEMでは、「アドラーゼミに参加する」を等至点として、参加者が自分でそこに至るまでの経路を書いてもらった。そのあと、教室の2人とZoomの1人のケースを取り上げて、TEM図をホワイトボードに書いた。
今年の日本心理学会でのワークショップに参加して、TEM図の書き方を実習した私だが、改めて自分で複数人のTEM図を書くことによって、やり方を理解できたような気がする。これを何回も繰り返すことが必要なのだろう。
TEMでは心理変数を仮定するよりは、社会的方向づけと社会的ガイドが個人の経路選択にどのように影響したかを重視する。ここで、アドレリアンとしてはそうした社会的な力を「個人がどう解釈したか」ということ次第で社会的力の「意味」が決まると考える。これが仮想論の意味だ。そしてそこでは個人のライフスタイル、ひいては私的感覚が解釈の仕方に影響を与えている。
このように考えるとTEMをアドレリアン的に拡張することができる。これを確信できたのが大きな収穫だ。
