2024年1月9日（火）
コーチングというのは不思議なサービスだと思う。コーチ自身はクライエントの領域での専門家というわけではない。なのでクライエントの専門領域の知識や技能を教えるというわけではない（教える場合はトレーナーと呼ぶ）。
その専門領域に触れることなく、クライエントが何を目指しているのか、そのためにどう行動すればいいのか、どう決断すればいいのか、さらにはそれを考える材料としてこれまでのことを振り返る、といったことを聞き手役になって聞き出すというのがコーチの仕事だ。
こうした心理的作業が自分でできる人にはコーチは必要ない。この作業を他の人に頼もうとするとコーチに依頼することになる。端的にいうと、やる気を出すのは自分の仕事だが、それを外注化しているのがコーチングというサービスなのだろう。
