KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【紀伊勝浦2日目】新宮市の半日

2024年5月15日(水)

午前中は会議ひとつと「インストラクショナルデザイン特論」を学生参加で収録する。リモートでできるようになったので、便利だ。唯一の不安はWifiのスピードだが、パルスイン勝浦は100Mbps出ているので優秀。

お昼から歩き始める。熊野那智大社へは明日行くことにして、今日は新宮にある熊野速玉大社を目指す。半日しかないので、最寄りの天満から神倉神社前までバスを使う。50分。

ゴトビキ岩という大きな岩が山の上の方にあり、そこには急な石段を登ることになる。高齢者にはかなりきついのだが、ええいという感じで登った。帰りに降りる時のほうがはるかに怖い。横に女坂があったのでそれで助かった。

熊野速玉大社に向かう途中にかき氷屋があったのでいただく。汗をかいたので美味しかった。速玉大社は美しい神社だった。そこに隣接して詩人の佐藤春夫の記念館があるのだが、移築のため休館中であった。移築先は、この後訪問するチャップマン邸の近くであるとのこと。再開は2026年になる。

さらに歩いて、新宮城跡/丹鶴城公園にいく。天守閣は失われているけれども石垣がよく残っていて、上からは熊野川が一望できる。

さらに、阿須賀神社からチャップマン邸へ。チャップマンは新宮でキリスト教を布教していた人。文化学院を創立した西村伊作が設計した邸宅。入場無料。こういう邸宅の中に入るのがけっこう好きだ。その人はここでどんな暮らしをしていたのだろうなと思いを巡らすのが好き。

さらに歩いて、浮島の森へ。入場料110円で入ったが、歩くジャングルクルーズだった。一回りしたが、あまり意味がわからなかったので、入り口のおじいさんに「これはどういう価値があるのですか」と聞いた。なんでも、ピート(泥炭)の上にこのジャングルがあり、その下は熊野川の伏流水なので「浮島」なんだそうだ。ピートはウイスキーを醸すときに燃やすものとして使われる。牧野富太郎がここを調査しにきて、それで有名になったのだそうな。牧野富太郎、活躍しているな。高知に行ったら牧野植物園に行きたい。

JR新宮駅から天満駅に戻る。半日のトリップだった。新宮は一日いて飽きない。