KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

核家族にはないマージン

 東京の実家から母が来ている。一歳五ヶ月になった孫を見るためであり、こちらの都合としては、娘の面倒を少し見てもらえると助かるなということだ。両者の思惑が一致したということだ。

 娘は人見知りもせず、すぐに母になついてくれた。よかった。聞けば私が子供のころもまったく人見知りをしない子供だったようだ。妙なところばかりが自分に似ている。たとえば、気に入らないことがあるとすぐにかんしゃくを起こすところとか。食いしん坊のところとか。

 ひとり人間が増えただけだが、なんとなく、雰囲気がいい。それは夫婦プラス子供だと、私がやらなければ妻がやらざるをえない仕事があり、妻がやらなければ私がやらざるをえない仕事があるからだ。つまり仕事はすべてどちらかの仕事になる。そこにひとり加わることによって仕事が分散され、ぎちぎちした感じがなくなる。余裕が出てくる。

 大家族もいいなという気がしている。嫁と姑のような問題もあるかもしれないが、核家族にはないマージンみたいなものがあるのではないか。