KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「生徒」から「学生」への自己改革

IDの授業のゲストスピーカーとして、岩手県立大の鈴木克明教授を招いてレクチャーをお願いした。ARCS動機づけモデルとガニエ9教授事象を中心に1時間ほど話していただいた。

これらの理論は、教えるときだけに役立つばかりではなく、自分が勉強をするときにどのような行動を取ればうまく学習できるかという強力な方略を与えてくれるのだよ、と力説するところが圧巻だった。自らが自分を制御して、学んでいくスキルを身につければ生涯役に立つスキルを身につけたことになる。それは「生徒」から「学生」への自己改革に相当する。

自ら学ぶ力をつけた人だけを「学生」と呼ぼう。とすれば、大学に入ってまずやるべきことは、自らを制御し学ぶスキルを身につけさせることだ。それはたとえば、入門ゼミや基礎ゼミなどの新入生対応の授業でやるべきだろう。

それとも、そうではなく、IDの授業の最初でやるべきか。