KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

五番街

雪もあがり、晴れ上がっているが風は冷たい。五番街のあたりを歩く。アトランタにもあったナイキタウンはにぎわっている。ここで、コンピュータとスキャナを使った足の大きさ測定器を試してみる。カードには合う靴の大きさが印刷されるので、それを持っていけばぴったりの靴がみつかるというわけだ。ソニープラザに入ると、アメリカでもプレイステーションは人気のようだ。ニューヨーク近代美術館(MoMA)には今日は時間がないので入らず、MoMAブックストアとデザインストアをのぞいたが、おみやげになりそうなしゃれたものがあったのでチェックしておいた。

最後のホテルも決まる

4/7からの5泊分のホテルが決まっていなかったので、なるべく安いところを探すべくウエストエンドの方まで行ってみる。ガイドブックでデイズインホテルと書かれてあったところは、本当はホリデイインホテルであった。ちょうどそこにいたJTBの案内人に頼んで、予約を入れてもらった。一泊169ドルで高めだが、ニューヨークでは安全を金で買うわけで、中心部で安全でかつあまり安いところはないという。アトランタの一泊85ドルのアットホームなホテルが今では懐かしい。

カーネギーホールのコンサート

カーネギーホールフィラデルフィア管弦楽団のコンサートを聴きに行った。30ドルの席はバルコニーと呼ばれる席で、ビルの5,6階に相当する高さ。高所恐怖症の人は落ちついて聴いていられないだろう。指揮者は38歳のドイツ生まれのティーレマンという人。一曲目のウェーバーのよく知らない序曲ではいきなりチューバかなんかがフライングして、だいじょぶかなあと思ったが演奏はすばらしかった。2曲目はベートーベンのピアノ協奏曲3番という渋い選択。ピアノはアンドラーシュ・シフ。私としてはもっといい曲が聴きたかった(ベートーベンなら4番とか)。この曲は3楽章続けて演奏されるので、観客との息があわず、ざわめいたなかで楽章が始まったりした。

最後の曲はブラームス交響曲一番。これはすばらしかった。フィラデルフィアというとユージン・オーマンディフィラデルフィア(分かる人には分かる古さ!)を思い浮かべて、華やかな印象をもっていたが、むしろ金管はシブメで、ベースが分厚い、という印象だった。上からの席なので、ティンパニ奏者が妙に良く見える。ブラームスのこの曲はティンパニのための曲であったことを発見。ティンパニ奏者はばち(?)を十数本ストックしてあり、一節たたき終えると、別のばちに取り替えて続きをたたくのであった。なんのためだろうか?汗で滑らないためであろうか?とにかく、休む間もなくティンパニを叩き、ばちを替えては叩く。それ以外は耳を近づけて調音しているという熱心さである。

曲が終わると、一斉にブラボーの連呼。立ち上がっている人もいる。とにかく気前良いほどのブラボーである。それほどすばらしかったが、同時にみんなで演奏家を育てていこうという感じがうかがえるのだ。もう夜も十時をまわっている。ホールを出た人々は足早に帰宅を急いでいた。