KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

福井大学での集中講義

 福井大学で集中講義をしてきた。一年おきに梅沢先生から依頼されているものである。科目名は「人間情報科学」という名前であるが、今回は社会心理学系の実験をして、データ処理をしたり、報告書を書いたり、プレゼンテーションをしたりという実習中心でおこなった。

 授業の目的は次の3点とした。

1. 心理学実験を体験し、どのようにそれを実施するのかを体得する

2. 実験のデータ処理のやり方の基本について体得する

3. 実験報告書を書き、その書き方を体得する

 また、時間割は次の表のようであった。ここで、実験1では「情動二要因仮説」の実験、実験2では「単純接触効果」の実験、実験3は「ステレオタイプ仮説」の実験を用意した。

 実験1と2では、5-6人の班で報告書を作成し、実験3ではOHPシートによるプレゼンテーションをおこなった。

 参加者は、2年生が6人、3年生が5人で、それぞれ1班ずつに分かれて作業をした。データ処理では、検定を使うところまでは予定していなかったが、学生の方から分散分析をやりたいというような声もあった。クラリスワークスでの作業も手際がよくできていた。

 石井君と浦崎さんと私の3人で、事前に十分に準備してきたことで、いささか授業が速く進みすぎるきらいはあったが、だれたところもなくきびきびと進んだと思う。学生さんからの授業評価からは次のような声があった。

授業の形態ははじめ講義だと思っていたので、3日間1-5限ずっと聞いているのはつらいなと思いましたが、実習形式で自分も参加できたので、楽しんでやることができ、それに加えて参加しているという実感もあって、休み中に出てきたかいがあり、有意義な集中だったと思います。

 この集中講義は、間もなく始まる後期の「認知科学」の準備も兼ねており、この意味でもかなり手応えがあったように思う。