KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

3回目のアラン・ケイ

富山大学での集中講義の3日目。最終日。

きょう材料として取り上げたのは、NHK番組「未来の教室」でアラン・ケイを取り上げたものだった。大部分の受講生は感銘を受けていたようだ。しかし、驚いたのは、他の授業でこのビデオを見たという人が複数人いたこと。しかも、「これで3回目です」という人も。

まあ、3回もこのビデオを見せられた人には申し訳なかった。が、それだけアラン・ケイが魅力的だったということなんだろう。他にもこのビデオを見せたいという先生がいたということは。

今回の集中講義は、レクチャーを極力少なくして(私の授業はだいたいそうなのだが)、材料となるビデオ視聴をしたあと、トライアド・インタビューを3サイクルして、最後に個別に1000字程度のレポートを書いてもらった。インタビューもレポートも掲示板にアップしてもらい、みんながこれを読めるようにした。これを、材料を変えて3日間繰り返した。その授業評価を聞いてみると、大変だったけれども充実感があった、というのが共通に見られた。レクチャーは少なく、短かったのだけれども、その副作用か、おもしろかったという評価もあった。

全体として、初めての試みであるトライアド・インタビューは良い効果を生んだといえる。これからは、討議型の授業をやるときはすべてトライアド・インタビューを意見をまとめるまでの基礎として使っていこうかと考えている。