KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

日記猿人に参加しようかどうしようか

 日記猿人に登録しようかどうしようか迷っている。もう一年間のWeb日記書きを体験済みであるから三日坊主で終わる恐れはない。まあ、あまり考え込むことなく気軽に登録してしまえばいいのかもしれない。しかし、登録するからには少しは読者を意識しなくてはいけないだろうし、そのことがこれまで書いてきたペースや内容そのものを変えてしまうのではないかという可能性がある。「現代のエスプリ」で書いたことだが、自分のホームページで書くことを始めてから、ニフティサーブのような公開された会議室で書くのがしんどく感じるようになってしまった。つまり、会議室では最初から大人数の多種多様な読者に読まれることを配慮して書かなくてはならないのに対して、ホームページではそれほどの深い配慮をせずに自由に書けるのである。その自由さを知ってしまうと会議室で発言することはどうしても気重に感じてしまうのである。

 もちろん自分のホームページで書くときも読者への配慮はしている。というよりも文章を書くときはいつでも誰かを読者に想定して書いている(自分自身が想定読者であることも多いが)。向後研究室のトップページへのアクセスは毎日50回ほどはあるようだから口コミで広まったにしてはかなりの人気である(かな?)。しかし、どんな人が読んでいるかということについては、まったくログ解析をしていないし、私個人のページにはカウンターをつけていない。わずかに掲示板やメールでの反響によってどんな人が読んでいるのかがわかるだけである(ちなみに書く者にとっては掲示板やメールでの反応が一番うれしい)。というのは、個々の読者やアクセス数を意識することは、短期的には書く内容やスタイルに影響を与えてよりおもしろいものになるかもしれないが、長期的に見ればいい影響はあまりないのではないかと考えているからだ。

 そうした中で日記猿人に登録することのメリットはあるのかどうか。メリットはないかもしれないがいろいろな影響はあるかもしれない。たとえばいままでの日記はテーマをあつかったものというよりも、自分自身の仕事の記録(だから「しごとにっき」と呼んでいた)であったのだが、もうちょっと他人様が読んでもわかるようなトピックをあつかったものになるかもしれない。まあ、それはそれでなかなかつらい仕事である。しかし、毎日決まった分量のまとまった文章を書くことはライターになるための修行としてはいいかもしれないとは思う。できるかできないかは別問題である。

 日記猿人を通じて愛読する日記もいくつかできた。長谷川さんの自分更新日記やテクニカルライター日記は毎日読んでいる。その意味では自分も登録して、その楽しみのいくぶんかでもお返しするのも悪いことではないだろう。