KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

一重まぶた的日記と二重まぶた日記

 日記の文章とそれから浮かんでくる作者のイメージという古くからの問題への斬新なアプローチである。その仮説は「日記を読むと、一重まぶたの作者の顔が浮かんでくるものと、二重の顔が浮かんでくるものがあり、それは決定的である」ということだ。これを聞いた聴衆はみな納得してうなづいていた。それほど確からしい仮説であるように思われたのである。しかし、一重まぶた的日記の最右翼であるとみんなが認める「新聞次郎」さんが、実に見事な二重まぶたであったため、この仮説は即座に却下された。もっともらしく見える仮説が必ずしも正しくない一例であろう。