KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

スーパー腹話術と多次元尺度3周年

テレビ番組で、スーパー腹話術のいっこく堂のことをやっていた。

29歳で腹話術を極めることを決心して、一日8時間もの練習を毎日続けたという。その結果、唇を動かさずに、破裂音をだす技をあみ出した。これは、それまでには絶対不可能だといわれてきたらしい。素人考えでも、そもそも唇を閉じて破裂させるから破裂音が出るわけで、この定義に従うならば唇を動かさない破裂音というのは論理的に「ない」ことになる。きっと唇以外の何か(たぶん舌かな)を使って破裂させているんだと思うが、これは企業秘密とのことで明かされなかった。

興味深いのは、毎日8時間の訓練を続けて、3年後には腹話術の破裂音ができるようになったということ。単純計算で、8時間×365日×3年=8760時間となる。

心理学に「5000時間仮説」というのがあり、これは、誰でもどんなことでも5000時間程度の訓練をすれば、プロ級の腕前になるということを予測している。本当にプロになるかどうかは条件や巡り合わせがあるからわからないけれども、少なくともプロ並みの腕前になるということだ。この5000時間という算出根拠がよくわからないのだが、こうしてみると経験的によく合致する。

Web日記書きも、一日1時間の時間を日記書きに使うとすれば、毎日それを続けて、だいたい13.7年間で5000時間に達する。つまり、14年間Web日記を書き続ければ、Web日記のプロ級になれるということになる。もちろん一日2時間費やすことになれば、半分の7年間でプロである。

ああ、そうだ。そういえば、昨日の7月13日で、この「多次元尺度日記」がめでたく3周年を迎えたことになる。まだまだ、プロへの道のりは長い。