KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

先生は学生の成れの果て

 昨日書いたように、集中講義の2日目はTAの中村くんにお任せであったので、私は本当に楽ちんだった。面白かったのは、昼休みに事務室でお茶を飲んでいると、次々と先生がはいってきて、中村くんを発見するとびっくりして、「何でこんなところに?」と聞くのだ。中村くんは学芸大のマスターを出て、今は東北大のドクターコースにいるので、先生はびっくりするというわけだ。それで、「集中講義なんです」と答えると、「え、何、君が教えてるの?」と、またまたびっくりするというわけ。

 同じような反応を立て続けに2、3人の先生がしたので、それを横で見ていた私はおかしくてたまらなかった。ああ、先生にとって自分の知っている学生はいつまでたっても学生のままなんだなあ、と。でも、その学生はドクターを出る頃には、いつか先生と呼ばれる立場になるのですよ。しかも、その先生よりももっと教え方の上手な優秀な先生になっているかもしれない。

 先生は学生の成れの果て、と言うが、先生はそのことをよく忘れる。