- 作者: バーバラ・グロスデイビス,Barbara Gross Davis,香取草之助,安岡高志,光沢舜明,吉川政夫
- 出版社/メーカー: 東海大学出版会
- 発売日: 2002/07
- メディア: 単行本
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たいていの場合、出席を条件にしたり、採点のひとつの要素にしたりすべきではありません。成績評価は、学生が授業の内容を習得したかどうかに基づいて決めるべきであって、出席したかどうかという非学問的な要素によって決めるべきではありません。
授業の予定表に、ペナルティーなしで履修を取り消すことができる最終の期限を示してください。
平均的な学生の集中力の持続時間は10分から20分です。その時間が過ぎると、学生は話し手に集中するのが困難になります。各講義において、だいたい15分ごとにペースを変え、単調に陥ることなく、学生の興味をつなぐようにします。
ディスカッションを挟んで短い講義をする方式では、教員はエネルギーを学生に移し替えることができます。教員は始めに20分の講義をして、何らかの問題のお膳立てをしてから、15分間、さきの講義の意味や影響についてのディスカッションを行い、もう一度、主な主題や論点をまとめる短い講義をして締めくくるようにします。
25/5規定を用いる。グループの25%が授業中の作業を完了したら、残りのグループは、あと5分で作業を仕上げるようにします。
一般に、4,5人のメンバーからなるグループが最もうまくゆきます。
優れたケースは、取り組みがいのある問題を提起できます。ケースは、裏付けとなる文章を含む10〜20ページにわたる詳細な記述であっても、特定の問題を簡潔に述べた1段落か2段落分の文章であっても結構です。ケースは、新聞、雑誌記事、定期刊行物の報告書、教員自身の経験、この分野の専門家や開業者の経験などから収集することができます。
持ち帰りテストでは、学生は自分のペースで書物および資料を使いながら仕事を進めることができます。また、持ち帰りテストでは、試験のための貴重な授業時間を犠牲にすることなく、長い、突っ込んだ内容の問題を出すことができます。練習問題、短答式および論述式が、持ち帰りテストに最も適切な種類の問題です。
授業のシラバスに最終試験の問題例をつけ、授業第1日目に両方を配る。この技術を利用しているある教員は、シラバスに50題の論述式問題をつけて、それらについて学期中に授業でディスカッションします。最終試験は、そのリストのなかから選んだ5題の問題から構成されています。
授業者のためのTipsが、具体的にしかも研究的裏付けをもって、分厚い本の中に集大成されている。すでに実行している工夫に、きちんとした裏付けがあることを発見したり、ああ、こんなやり方もあるんだと感心したりする。