KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

岩手県立大ソフトウエア情報学部訪問記

 岩手県立大は盛岡駅から車で約30分のところにある。広い敷地に、ソフトウエア情報学部と看護系、福祉系、政策系の4つの学部がある。まだ2年生までしかいないのだが、来年度には大学院も開設される。

 図書館と情報処理センターを統合した、メディアセンターは立派である。ノート型のウィンドウズマシンとマックが授業時間以外は使い放題。これとは別に語学の勉強用のコンピュータルームもある。ノートパソコンの部屋ではグループワークができるようにアイランド型に机を配置。液晶モニターが一台独立しているのは、スイッチの切り替えによって特定のパソコンの画面をみんながみることができるようになっている。これは授業をやっている人が設計しないとできない発想だ(ちなみに鈴木さんが設計)。情報処理センターの人が設計すると、一列にずらりとパソコンを並べてしまうケースが多い。これではグループ作業はできないのだ。
 
 ウィンドウズの部屋には学生がいたが(左)、マックの部屋はガランとしていた(右)。ちょっと寂しかったけれども、これが現実か。しかし、大学は常に最大の選択肢を用意しておくべきだと思うので、この大学の姿勢は立派。なお、ソフトウエア情報学部の学生には一人一台のUNIXワークステーションが与えられている。

 「ランチonセミナー」と名付けられたゼミは、昼休みに自主的に開かれている研究会。毎週持ち回りで発表する。もちろん単位とは関係ない。この回は、私の研究室が開発した「ハンバーガーショップで学ぶ楽しい統計学」というWeb学習コースを実際に使ってみての評価だった。
 
 ゲンキくんがレポーターで、スライドを使って(2年生にしては)なかなか立派な発表を聞かせてくれた(左)。集まったのは20人くらい(右)。

 毎週セミナーの案内ポスターを持ち回りでつくって掲示している。これは過去のポスターをずらりと並べたところ。一番左上にひげのおじさんが見えますね。これが鈴木さん。選挙のポスターみたい。

 教育工学を専門にやっている講座は日本の大学ではそう多くない。とりわけ、富山と岩手という地方にもそういう講座があってがんばっているのだということ(自分でいうのも何だが)。もし教育工学という学問に興味を持ったら、岩手と富山のことを思い出して欲しい。大学を選ぶときは大学の名前じゃなくて、先生を見て選びたいものです(手前味噌)。

 鈴木さんのゼミは男性が多い。私のところは女性が多い。これはもしかすると合コンゼミなんかやるといいんじゃないか。などと思いました。