KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

博士論文日記

 ある掲示板で博士論文の話題が出ていて、「私も早く博士論文書かなきゃいけないんだよな。と思い続けて何年たつやら…」というようなことを書いた。そしたら、はせぴぃさんが「博士論文日記を書けばいいのだ!」と一言。あ、なるほど。灯台もと暗しとはこのこと。日記に書けば、進行状況がわかって、励みにもなる。なんてすばらしいアイデア! とは思ったんだけど。

 博士論文日記が何年も何年も続いていたら……いやだなあ。「あ、まだ続いているよ。博士論文日記。やるなあ」なんて言われたりしたら……ちょっと嫌かも。

 ともあれ、博士はとれるときにとっておいたほうがいい。しかし、論文博士を取ろうとして、締切のない博士論文を書くのはなかなか難しいものだ。だから、課程博士での「締切効果」を使って、書き上げてしまうというのはいい方略なのだと思う。そうすると、論文博士の場合は、いかに人工的な締切を設定して、自分を追い込んでいくかということがポイントになるような気がする。私が血眼で就職の口を探しているときに、「査読論文3本必要。うち1本は英語で」といわれて、論文ゼロの地点から死にものぐるいで書いた。あの真剣さが、今の私に欲しい。

 人間、追い込まれればなんでもやるものだし、できるものだ。よい追い込みを受けた人はラッキーである。追い込んでくれた人に感謝しよう。そうでなければ、自分で自分を追い込まなければならなかったのだから。そしてそれは簡単なことではないのだから。