こんな電話を受けた。
はい、向後です。
- 言語表現の部会長?
はい、そうですが?
- なんで、報告書を全員に配布しているの?
言語表現の活動を知っていただくためですが。
- 無駄なんだよ。みんな読まずに捨てるに決まっている。
は?
- こんなことに金を使うのなら別のことに使うことがあるだろう(興奮)
失礼ですが、どちらさまでしょうか。
- どうでもいいだろう。名乗る必要はない。
いや、でも、どういうお立場でおっしゃられているのかと。
- 一般ピープルだよ。大学の教官だよ。
で、どちらの学部で?
- どうでもいいんだよ。バカヤロー(電話切れる)
なんだか、暗い鬱屈したものを相手に感じた。嫌な感じがしたのは当然だが、これはある種の事故だよな、と思うことにした。
言語表現部会では、担当者全員のメーリングリストを持っていて、お互いに情報交換をしている。このメーリングリストに上のようなことを流した。事故をお知らせすることもないかもしれないけれど、一人で抱え込むのもイヤなので、こんなことがありましたということで流した。
そうしたら次々に、激励というか、温かい励ましのメールをもらった。
あ、そうか。言語表現部会が始まって8年間。お互いにふだんは顔を合わせないけれども、培ってきたものがある。それがこれなんだ。
ps. 言語表現の報告書ができました。無料で配布しております。