KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

TAをやることで実は学んでいる。院生はTAをやるべき。

2021年1月22日(金)

ハローフライデー! 向後です。

大学の教育システムでは、ゼミにしても専門科目の授業にしてもTA(ティーチング・アシスタント)がいなくては、運営が成立しません。TAの仕事は対面の授業でも重要ですが、オンライン授業になるとさらに不可欠になります。アナウンスメントやリマインド、フォーラム(BBS)の設定、レポートや課題の提出口の設定、質問への対応、簡単なフィードバックなど、細かいけれども重要な仕事をTAに任せることで、はじめて教員は授業の内容に集中することができます。

TAは時給の出るアルバイトとしてとらえられていますが、実はTAをやることでたくさんのことを学ぶことになります。その授業の内容と進め方を理解していなくては、TAをうまく勤めることはできません。また、その授業で扱う知識とスキルを身につけていなくては、受講生からの簡単な質問にも答えられないでしょう。ですから、自然に担当授業の内容を根底から学ぶことになるのです。

特に大学院生は、進んでTAをやったほうがいいです。そのために教員に自分からTAをやりたいことを表明しておくべきです。TAをやることで基本的な知識とスキルを教える側から確認することができます。また、TAをやっている間に自分の研究へのヒントを見つけることもあるでしょう。さらには、TAという仕事を介して教員とコミュニケーションを取ることで、教員から研究上のヒントや示唆を得ることもできます。

TAとは単に資料を配布する仕事ではないのです。実は研究のコア部分を体験を通して学んでいる時間なのです。それに気づいていない大学院生がたくさんいます。

では、良い週末を!

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向後千春メールマガジン(発行者:向後千春 kogo@waseda.jp)

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