KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

『成長するティップス先生』

[高等教育シリーズ] 成長するティップス先生 (高等教育シリーズ)

[高等教育シリーズ] 成長するティップス先生 (高等教育シリーズ)

『成長するティップス先生――授業デザインのための秘訣集』(玉川大学出版部、1400円、2001)を送っていただいた。元の内容がWebで公開されていたときも、完成度の高い内容だった。本の形になっても非常に役立つ内容。大学の教員になったら「まずこれから始めよう」というべき本になっている。いや、新任教員だけではなくて、現職の大学教員全員に配ったらいいのではないだろうか。

コースのデザイン、授業の技術、魅力ある授業を演出する、などのフレーズからわかるようにアメリカ流教育工学を正統に伝えているが、それだけではなく、日本の大学に無理なく導入できるような配慮(つまり自分の授業をこの場でどうしようかという記述)がなされているので、違和感なく読んでいくことができる。

この次に何を読んだらいいかといえば、この本の参考文献にも挙げられている、赤堀侃司編『ケースブック 大学授業の技法』(有斐閣、1997、1900円)かな。大学で実際に使われている工夫や事例をたくさん集めたものだ。私もいくつか書いています(←宣伝でしたね)。

大学授業の技法―ケースブック (有斐閣選書)

大学授業の技法―ケースブック (有斐閣選書)