KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

質疑応答こそが発表の醍醐味

大阪に来ている。桃山学院大学で開かれる大学教育学会で発表するためだ。

しかし、今日は久しぶりに冷や汗をかいた。9時半から始まる発表の1番目だったので、前日からなんばに泊まっていた。余裕を見て、8時に出発したのだが、桃山学院大学がある和泉中央駅まで、けっこうな時間がかかってしまった。9時10分に駅に着いた。案内には、「駅から徒歩12分、バスで5分」と書いてあったので、バスの待ち時間をいれるなら、歩いた方が早いと思い、歩き始める。しかし、これが行けども行けども着かない。学生さんたちと一緒に歩いていたので、道は間違えていないはず。結局、20分近くかかってしまい、会場に着いたときにはすでに発表時刻。

ばたばたと教室にはいると、すでに司会者が「これから始めます」と言っている。おいおい、ふつうは、発表者が来ているかどうか確認せんか? とにかく「私が1番目です。パソコンの準備をするまで少しお待ちください」という。しかし、RGBコネクタがすんなりとはいらない。会場係が用意した、FM/Vのコネクタは標準よりも少し大きいのだ。会場係はあわてて標準のコネクタを持ってくる。標準のコネクタを最初から用意しておいて欲しかったなあ。実際、私以降の発表者もそのコネクタを使ったわけだし。ここまでで、15分経過。「遅刻しましたので少し発表時間を短くしますか?」と司会に聞くと、「では10分で」と。10数分で発表を終える。

「どなたか質問は?」と司会が聞くと、しーんとしている。はあ、質問がないとめげるね。すると「では次の発表を」と司会がうながす。おいおい、普通、司会者がひとつくらい質問をしないか? 質問が出なかったときは司会者がするというのが仕事だと思うのだが。しかし、この司会者はそうは思っていなかったようだ。というのは、2番目の発表が終わって、誰も質問が出なかったときも、「それでは次」と言っていたから。

さすがに私は「これはまずい」と思い、3番目以降の発表については、全部質問をした。だって、このままじゃ質問なしで進んでしまうと思ったんだもん。そうしたら、少し活気がでてきて、他の人たちも質問を出していた。いやあ、質問するのは楽しいな。質疑応答こそが学会発表の醍醐味だ。野球じゃないけど「筋書きのないドラマ」ですよ。しかし、そのドラマは質問する人がいなければ、生まれようがないわけで。