KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

教員採用試験の模擬面接

教員採用試験に向けて、学部はいろいろな方策をとっている。模擬面接による面接の練習はそのひとつだ。今日は、4人の模擬面接を担当した。

面接では、あるテーマを与えられて「模擬授業」を披露しなければならないそうだ(富山県の場合)。短い時間なのでなかなか大変だ。で、学生に模擬授業をしてもらうわけだが、これが大変おもしろい。

どこがおもしろいかというと。学生自身は教育実習を経験しているとはいえ、まだ本物の教員ではない。模擬授業も非常に短い時間のことだ。しかし、それにもかかわらず、学生は「本職教師の身のこなしやことばづかい」を再現してみせる。これが笑ってしまうくらい(失礼)おもしろい。まるで金八先生を目の前でみているみたいだ。

「○○くん、どうかな?」
「ん? 声が小さいぞ。」
「なになに。そうか、4メートルだな」
「さあ、みんな。どうだろう。○○くんの意見だと、4メートルになる」
「ほかに意見はないか?」

こんな調子で続く。模擬授業では、面接官は特に介入せず、見ているだけなので、学生は自分一人だけで芝居をしなくてはならない。つまり、生徒の声を想定して進めていく。それがおもしろい。彼らが想定している「クラスの様子」が透けて見えてくる。その「クラスの様子」や「教師の身のこなし」がステレオタイプなのだ。いや、実際の学校の様子はこのままなのかもしれない。どうなんだろう。