東京への出張で、ぼっと時間がとれたので映画を観た。
「パールハーバー」と「猿の惑星」とで、とちらにしようかなと少し迷ったが、「パールハーバー」にした。
映画はあまり観ない。特に子供ができてからは、あんまり観ていない。学生の頃は、名画座というのがあって、500円で2本立てで古い映画を上映していた。毎週通うくらいにたくさん観た。それから考えると、今はごくたまに時間がとれたときだけだ。映画を観るのは好きなんだけど。
さて、「パールハーバー」。「猿の惑星」よりもこちらを選んだところをみると、私は戦争映画が好きなんだということに気がついた。
映画の中で、二回、泣きました。
でも、これは戦争映画ではないね。私のイメージする戦争映画というのは、たとえば「フルメタルジャケット」とか、最近のでは「プライベート・ライアン」とかなんだ。つまり、戦争そのもの、あるいは戦争の中の人間というのがテーマになっているもの。
「パールハーバー」は戦争映画ではなくて、恋愛物語、ラブロマンスなのだ。しかも、そのラブロマンスはかなり安っぽい。かなり安っぽいし、非論理的なので、戦争をネタにしなければ、成立しない、というか観客をごまかせなかったのだな。
そして、それにごまかされて、二回泣いたやつがいるというわけだ。
というわけで、かなりお勧め。
もちろん、日本の作戦本部がおかしいとか、ふんどし姿はないだろうとか、いろいろ変なところはある。あるいは、病院への爆撃など、史実に従っていないということも聞いた。けれども、そういうのを抜きにして、日本とアメリカのどちらをかっこよく描くかという点に関しては、かなり公平にやっているような気がした。もちろん日本で上映されることを考慮してのことだろう。それにしても、零戦が飛び立つシーンなど、思わず「かっこいい」などと、軍国少年になってしまうところがあった私である。観客に、中年のおじさんが目立ったのは、そういうことなのかな。