KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

PCカンファレンスでポスター発表

金沢大学でのPCカンファレンスの二日目。

今日は自分のポスター発表がある。年々、口頭発表の件数が増えているので、ポスター形式の発表をとるところが多くなっている。私も、ポスター、口頭のどちらでもいいという希望を書いたらポスターに回った。

ポスター発表は気楽でいい。同時に、個別に質疑できるので濃密でもある。難しいのは、自分のポスターの前で、じっと読んでいる人がいるときに、いつ声をかけたらいいのかけっこう迷うことだ。その人をじっと観察するのもつらい。それとなく声をかけるタイミングを計るのに緊張したりする。

今回の発表テーマは、あいかわらず個別化教授システム(PSI)だ。そろそろこのテーマで論文なり本の形でまとめなくてはいけないな。しかし、PSIのことは、相変わらず広く知られてはいない。そういうシステム的な授業の方法があることを本の形でまとめる必要がある。

しかし、そのPSIの方法論だけでは、具体的な授業の姿はわかりにくい。PSIのポイントの半分は、独学できる教材を作ることにある。それをどうやって作るのかを解説した本はごくわずかだ(鈴木克明さんのものが例外的)。そうすると、独習教材をどのように作っていくかということを書かなければ、いけないだろう。

教材の作り方の根拠となる理論は、すでに教育工学や教育心理学の中でたくさん提案されてきた。その理論や仮説を使って、具体的に独習教材をどう作っていくか、仕上げていくかということを解説したものが必要かもしれない。

つまり、こういうことだ。

ハードは整った。さあ教材を作ろう。ん? 教材の作り方? 習ってこなかったな、そんなこと。ハードや教材作成ソフトの使い方ばかりに気を取られていて、気がつかなかったよ。でも、本当に現場の教員が知っておかなければならないことは、教材の作り方なんだよね。