KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

電話セールス撃退法

去年の10月31日の日記に、マンション投資の電話セールスについて書いた。もう何十回となく、この手の電話を受けた私は、受話器を取ってから3秒で切る術を身につけている。

きょうもまた、そのマンション売り込み電話がかかってきた。いつもなら3秒でがちゃんと切るところだが、きょうはたまたま一区切りついて、コーヒーを飲んでいるときだったので、ちょっと相手をしてみようかなという気になった。

「あ、もしもし、こちらは××ネク○トの○○と申します。コウゴセンセイでいらっしゃいますか。ただいま、老後の保障のためにぴったりのマンションへの投資のご紹介をしておりまして。……」以下、5分ほど続く。こちらが無言でいるのに、しゃべりつづけるズブトサには感心する。

ひとしきり終わったあとで、質問作戦に出る。

「投資ったって、そんなお金ないよ。そんなに給料もらってないもん」
「いや、そんなことございませんでしょ。富山大学教育学部さまでも、何人も契約いただきました」
「へえ! 契約する人がいるんだ。誰?」
「いや、お名前までは」
「ねえ、誰よ?」
「プライバシーがございますから」
「じゃあ、何人契約したの」
「いや、正確な人数はわかりませんが」
「なんだよ、それ。本当に契約した人がいるの?」
「本当でございます」

「まあ、いいや。それでいくら投資すればいいの?」
「とりあえず200万あれば」
「200万か。そんなお金はないけど。それで、投資するとどうなる?」
「毎月家賃収入として10万円程度がはいってきます」
「へえ! すごいね毎月10万か。じゃあ、20ヶ月で200万は回収できてしまうわけだ。あとは儲け放題か」
「い、いえ、マンションのローンをお支払いいただかなくては……」
「え? ローンってことは、マンションを買うの?」
「はい」
「じゃ、200万だけじゃないんだ」
「はい」
「そんな金あるわけないだろう」
「いや、でも、マンションを買っていただけば、住宅取得ということで、税金が返ってくるわけで。確定申告というのがありまして」
「確定申告? もうやったけど。それにしても自分が住まないマンションで住宅取得控除はできないんじゃない?」
「あ、いや、それは」

「あ、もし、よろしければ、そちらにお伺いして直接ご説明したいと思うのですが」
「え、わざわざ来るの? 富山だよ。東京からわざわざ説明に来るの?」
「はい、富山にもよく説明にいっておりますので」
「へえー、よほど儲かっているんだね、お宅の会社」
「いえ、それほどでも」
「話を聞く時間がないから、来なくていいよ。それよりも、もっときちんと説明してくれないかなあ。電話でいいからさ」
「は、はい」
「儲かる仕組みがどうもよくわからないんだよ。これじゃ投資もできない。金もないけどね。仕組みだけでも教えてよ」
「………」
「いったいどういう仕組みで」
「プツ。ツーツーツー」(電話切れる)


20分くらいしゃべったところで、相手は黙って電話きりやがった。ざまみろ。他人の時間を奪うということがどういうことかわかったかな(向こうも仕事で仕方なくやっているのかもしれないけどさ)。

東京から富山への長距離電話、20分でいかほどになるかな。暇なときにはこの作戦でいこう。 何度かやれば、向こうのブラックリストに載って、もうセールス電話はかかってこなくなるだろう。そうなってほしい。