KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

科研費の報告書を書く

2年続いた科研費の最終年度なので、報告書の原稿をせっせと書いている。科研費というのは、文部科学省が出している科学研究補助金のこと。報告書は3月末(正確には3月25日)までに出せばいいと連絡を受けていたのだけれども、よく考えたら印刷製本するのに少なくとも1週間はかかるので、原稿はもっと前に書き上げなければならないのであった。ということは、来週には完成させていなければならない。

しかし、まだ2章までがやっと終わったところ。もちろん、報告書は今まで発表してきたものを寄せ集めて作ればいい。しかし、今回はちゃんと章立てを構成して、ストーリーを考えてこつこつと書いている。これじゃ間に合わないな。そういうときは、報告書が遅れますという申請をすればいいことになっているのだが、そうすることになりそうな予感がする。できれば間に合わせたいのだが。

実は、来年度の科研費申請はしていない。10年ぶりに科研費が当たったというのだから、本当は、続けて当たるように申請しなくてはいけないところだ。しかし、もともと来年度は内地研究に出るつもりだった。だから申請しなかったのだ。それが結局は、転出することになった。いずれにしても、引っ越しやら何やらで1年目はばたばただろうから、科研費を申請しなくてよかったと思っている。もっとも申請しても、受かる確率は1/3程度であるから、心配せずに申請すればよかったのかもしれない。しかし、申請書を書くのもけっこう疲れる仕事である。

国立から私立に移るので、この2年間に科研費で買ったものは、転出先に持っていけない。個人研究費で買ったものは、国有財産になるから、持っていけないというのは理解できる(国立同士では持っていける)。しかし、科研費で買ったものも持っていけないというのは、納得いかないところがある。