KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

テレビのゼミ番組

有斐閣の広報誌「書斎の窓」に、船曳建夫さんが「ゼミという技法」という連載をしている。3月号でこんな話を展開している。

さんまの「恋のから騒ぎ」に見られるようなゼミ番組が人気を集めている。同様の形態の番組としては、他に「真剣十代しゃべり場」や「ガチンコ!」などがある。さんまが傑出しているのは、参加者の持ってくる自慢話の臭さを封じて、「対話」に持っていくところだ。それが1年間続くことで参加者の成長が見られる点にゼミ番組のおもしろさがあるのではないか。参加者の(素の)対話と(徐々に見えてくる)成長こそがゼミ番組の要点である。

このように考察して、大学のゼミもテレビのゼミ番組と共通点があるという。まさに、参加者の対話と成長があれば、そのゼミは大成功だといってよいと思う。また、多くの教員はそれをめざしてゼミをしているのではないだろうか。