KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

受講生とのインタラクションが重要

通信制高校の関係で、10人ほどから訪問を受けた。eスクールについて質疑応答をした。古典的なタイプの通信教育も、これからはeラーニングだということで、そのための情報収集なのだ。

いろいろ話しながらだんだんわかってきたのだけれども、良いコンテンツを作ることはもちろん重要だけれども、それ以上に受講生とのインタラクションが重要だということ。IDをやっていれば、良い教材、わかりやすい教材を追求するのは当然のことだ。しかし、人間の学習過程を見てみると、教材からインプットしたあとで、自問自答してみたり、他人に説明してみたり、テストを受けて解答を考えてみたりするという、アウトプットの段階でもっともよく学んでいるということをよく考慮しなくてはいけない。

PSIでも、学びが起こっているのは実は、通過テストをめぐってのプロクターとのやりとりの時間であるように思える。教える側からいえば、そうしたインタラクションを見ながら、受講生が本当にわかっているのかどうかを、査定しつつ、介入している。そして、それこそが教えることの実質的な部分ではないかということだ。黒板や教科書を使って説明するのは、ビデオにとって流せばいくらでも再利用ができるわけであって、実はそれは教えるということのほんの入り口にすぎないのだ。

そう考えてくると、ワークショップの時間が充実した学びの時間であるように思えるのは、インタラクションの時間が充実しているからではないだろうか。先生と受講生の、また、受講生同士のインタラクションによって学びが促進されるということだろう。