KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

梶田正巳編『授業の知』

授業の知―学校と大学の教育革新 (有斐閣選書)

授業の知―学校と大学の教育革新 (有斐閣選書)

3章・学び方の知(梶田正巳)

学び方の学習モデル。

まず言葉による理解。その後に言語的知識の実践的活用。その時に、効果の発生と評価が起これば自己効力感が発生し、学び方の知が成立する。そのときの自己効力感は特定の文脈に依存していることに注意。

8章・科学知は授業実践とどうかかわるか(市川伸一)

科学知の誤用の例。

  • 「外的報酬が内発的動機づけを低めてしまう(内発的に動機づけられているときに限り)」→「どんなときにも賞罰は良くない」→学習に興味を持っていない子どもへの対応が遅れる。
  • 「人は外界から能動的に情報を取り込み、知識体系を作り上げる」→「教えない、正さない方がむしろ良い教え方だ」→教えられないと理解できないまま丸暗記に走ったり、素朴概念が固着してしまう。