KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

第5回e学習理論研究会@小倉

標記の研究会に招かれて行ってきました。医療・看護系のeラーニングについて勉強してきました。

医療・看護の領域では、eラーニングの導入が進んでいます。そこで問題になっているのは、臨床現場における「暗黙の技術」をどのように伝達するかということです。明示的な知識になっているものはeラーニングにうまく乗りますが、技の伝承はうまく乗りません。これをいかに進めて行くかがこれからの課題と言えます。

簡単に分けてしまえば、文字ベースの知識と映像ベースの技術ということになると思います。暗黙的な技を伝えるには映像がまず中心となるのですが、それをどう撮るのか、そして,それをどう見せるのかということについて実践と研究が必要だと思います。

一方、私からは「eラーニングの3年サイクルモデル」なるものを整理して話してきました。「eラーニングの3年サイクルモデル」とは,スライドとレクチャーを収録することで気軽にeラーニングコンテンツを開発しようというものです。1年目はあまり無理をしないで収録するだけにする。2年目は、それをオンデマンドで配信し、並行してテキストやテストを作る。3年目は、印刷したテキストとオンラインテストによって,完全なeラーニングコースが出来上がるというものです。それ以降は、細かいところを改訂していけばいい。

とにかく最初のハードルを低くすることによって,eラーニングを手軽に導入するための手順が「3年サイクルモデル」です。

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写真は、研究会後の情報交換会の様子です。